透明な世界 |
夢を見た。
エレベーターの「閉」ボタンを押してドアが閉まりかけた時、会社の同僚の女性が飛び込んできた。その後に2人の女性も続いていたがドアは閉まり、エレベーターは上昇し始めた。骨組み以外総てが透明なプラスチックでできたエレベーターだった。下方で「何で閉めちゃうの!」と私の名前を呼んで残された2人の女子社員が怒鳴っていた。エレベーターに乗ってきた女子社員は「これじゃ、ミエミエですね」と笑った。私は何が「みえみえ」なのかさっぱり分からなかった。3人とも実際に知っている女性なのだが誰だったか今は思いだせない。会社の同僚ではなかったような気がする。
エレベーターのドアが開き、私たちは降りた。そこは、上下左右縦横斜にエスカレーター行き交う不思議な空間だった。エスカレーターも骨組み以外総て透明だった。私たちは1つのエスカレーターに乗りまた上昇する。途中、ジャンクションのようにエスカレーターを乗り換えられる場所があり、何度か、そこでエスカレーターを乗り換えた。ずぅーと下の方にエレベーターに乗り遅れた2人が見えた。「早く2人をまかないと。今更まいてもバレバレですかね」と彼女は笑う。私が「何が?」と問うと「何がって……」とまた笑う。
私と彼女は会社の同僚たちには内緒で何度かセックスをしているようなのだが、私はまったく思い出せない。そしてこれからセックスをするようなのだ。透明なエスカレーターは永遠に続き、大勢の人々が上下左右縦横斜あちらこちらへ進んでいた。
広い空間に着いた。彼女がドアを開け部屋へ入った。が、その部屋の壁も天井も床も透明だった。彼女は服を脱ぎ始めていた。外には大勢の人々が行き交うエレベーターが見えた。「脱がないんですか」「急がないと」「私、あまり時間ありませんよ」と彼女が言った。彼女は全裸になり透明なベッドに横たわった。あらためて回りを見るとエレベーターがそうであったように上下左右に部屋があり、そこでは全裸の男女がセックスをしていた。丸見えだった。じれたように彼女が立ち上がり私のシャツのボタンを外しながら「セックスしないんですか?」と甘えるように誘うようにつぶやく。私は「(こんなところでセックスはできない)」と思った。
<ユメカルテ>
あなたには、大切にしたいものがあります。大切に育んでいかなければならない人や対人関係もその一つです。
誰かとの深い結びつきを必要としているようです。もっと分かり合い、信頼関係を深めていきたいと思う相手が身近にいませんか?勝手な思い込みや勘違い、拒絶や疎遠といったようなことから、本来あるべき関係に収まっていない場合もあるでしょう。あなたの方から歩み寄り、理解すべき相手を見落としているのかもしれません。いずれも、あなたの態度や言動、表現方法といった人への接し方や、人への関わり方、選択など見直す必要があります。見過ごしていることや判断ミスなど何らかの問題はあなたにあるからです。何より、愛するパートナーや家族、親友といった特別な関係はあまりに近すぎて、わがままに振る舞ったり馴れ合いになったりと、問題点に気付かず見過ごしてしまいがちです。相手に対する接し方や愛情表現を見直してみましょう。
近すぎて見えなかった何かに気付くかもしれません。大切なものだからこそ、今よりもっと絆を深めていきましょう。
夢は、もっと絆を深め育んでいかなければならない関係があなたのそばにあることを伝えようとしています。本当に大切な絆や関係は、これからのあなたの関わり方で、深い結びつきへと変わっていくはずです。そうして得た絆は、絶対的な信頼と安心感を与えてくれそうです。