すごい! すてき! はじめて! |
柴門ふみ『大人のための恋愛ドリル』を読んでいるのだが、どうもしっくりこない。書いてあること1つ1つに納得できない。例えば、人妻だろうが何だろうが狙った女は8割以上の確率で落とすツワモノ君38歳の手口である。ざっくり書けば、半個室のバーへ誘いアルコール度数の高いフルーツカクテルで酔わせトイレに立ち、戻ってきたら無言でいきなりキスをする。これでタイテイの女は落ちるらしい。そして店を出て散歩し「あっ、こんなところにホテルがある。入ってみる?」以上。、、、だそうだ(詳細は立ち読みして下さい65P~)。「いやいやいやこれは福山雅治以外の男は無理でしょ」~つうような話を妻にした。
私「これじゃ、何の参考にもならないじゃん」
妻「参考にするな!」
私「いやそういう意味じゃなくて。私はいいのよ、私には私のやり方があるし、公衆の場でキスなんてしないから」
妻「したじゃん!」
私「あ~そんなこともあったね(遥か彼方を見つめる)」
妻「、、、したよ」
私「だから、あれは、例外中の例外なの!。私は公衆の場でキスとかそういうフシダラなことは基本的にしないの」
妻「ふーん。でも、結構、皆、キスしてくるよね」
私「はあ!?。どこで、つーか聞いてないよ!」
妻「言ってないもん。カラオケとか。バーとか。お店から出た暗い所とか階段とか、トイレですれ違う時とか、車の中とか」
私「え~~~何万人とキスしているんですか!?」
妻「そんなにはしてないよ」
私「キスしたらタイテイセックスもするでしょ」
妻「しないよ」
私「キスだけ?。キスで THE END !?。イイ大人が」
妻「そうだよ。、、、皆セックスもしたかったのかな?」
私「そりゃ、キスしたらセックスまでもっていかないと。意味がないでしょ。中学生じゃあるまいし『初恋はカルピスの味』とか言っている場合じゃないもの。とりあえず、大人のカルピスも受け入れないと!」
妻「受け入れません」
妻「(本に戻って)まあでもここに書いてある『女を落とすには、言葉で口説かないのが成功の秘訣』って言うのは当たっているんじゃないの?。ぐちゃぐちゃあ~でもないこーでもないって口説いてもね」
私「まあ、そうだね」
妻「取りあえず、やっちゃえばいいんだよ!」
私「、、、いや、だから、どうやって『やる』に持っていくか?つー話だから」
妻「話は変わるけど、私の会社のおじさんが男には『凄い!』『素敵!』『初めて!』だけ言ってればいいって言ってたよ」
私「セックスの話?。『あっはん、ダメ、すご~い。うっふん、いや、おかしくなっちゃいそう。こんなに感じたの初めて!。素敵なおちんちん(はあと)』みたいな?」
妻「いいから。違うから。セックスの話じゃないから」
私「え~、セックスの話じゃないの!?」
妻「違います。、、、どこかレストランに連れて行って貰ったら『すご~い!、素敵!こんなレストラン初めて!』みたいな感じだよ。どんなデートでもそれだけ言ってれば男はバカだから満足するんだってさ」
私「ふーん。、、、私はバカにされていると思ってしまうけどね」
妻「ま、あなたは、被害妄想が激しいからね」
私「激しくありません!」
妻「天の邪鬼だし」
私「まあ、それはそうかも」
妻「でも、私、可愛げないじゃん。『すごい、すてき、はじめて』なんて言わないじゃん」
私「、、、そうね」
妻「そういうところがダメなんだと思う」
妻「エロ話になって経験人数とか聞かれても『え~そんな。知らない。何でそんなこと聞くんですかぁ~』みたいに言わないとダメじゃん」
私「そうね。あなたなら『6人です』で終わっちゃうもんね」
妻「そうだよ」
私「♂『何人?』♀『え~』♂『20人ぐらい?』♀『やっだー!そんなにしてませんよ』♂『えっ、でも、あなたぐらい綺麗ならモテモテだから10人以上はしてるでしょ』♀『え~もてないし。そんなに……』みたいな会話でしょ?。てめぇ!うぜんだよ。本質的にはどうだっていいんだよ、お前の経験人数なんてよ。お前のワンウーマンショーじゃねぇんだからさっさと5人なら5人、10人なら10人、100人なら100人と明確な人数で答えやがれ!まどろっこしい!!、、、とか私はなってしまうけどね」
妻「、、、それじゃダメだから」
私「つーかさっさとやらせろよ。もったいつけてねぇでよ!」
妻「全然ダメだから、それ。やらせません!!」
私「、、、もとい。違う感じに責めます」
妻「はい、どうぞ」
私「じゃいつやるか、今でしょ!」
妻「……(←無視されました)」
私「今でしょ!」