玉村豊男先生 |
しかし、今回行った旅館のフレンチは、さすが、場末のグルメブロガーな妻が選んだだけのことはあり、「すっげー!なにこれ!。やればできるんじゃん」と、大感動大満足なのであった。
さて、もう1つの偏見に「日本のワイン!?。だれが飲むの、そんなもの!」つーのもあって。「高くてまずいじゃん」つーことで、 絶対に頼まなかったのである。ただ、今回は、なんかメニュー的に白ワインっぽく、かつ、食べる前で「どうせ、田舎のフレンチだし」ってのがあって、「田舎のフレンチには日本の白ワインでいいんじゃん、そんなもんじゃん」というとても感じの悪い、自分で書いていても「何様だよお前!」なスタンスで、白ワインをボトルで頼んだのである。
ところが、ところが、これがまた恐ろしく美味しい。 安い割にとても美味しい。南米の白ワイン程度の値段なのに、数倍美味しい。「えっ、これ、本当に日本の白ワイン?。すっげー美味しいじゃん。こんな美味しい日本のワイン飲んだことないよ!!」と、妻に聞いたぐらいである。ラベルを見て妻は、、、。
妻「そうだよ。しかも、作ったの玉村豊男だよ」
私「えっ、玉村豊男!?」
妻「アハハハ。やっちゃったね。今、絶賛したよね」
私「ぐっ……」
実は私は玉村豊男が大嫌いなのだ。「なんか、生意気じゃん。偉そうじゃん。何様だよ!?」と、喋ってるのも嫌いだし、文章も大嫌いだったのだ。生き方も厭味ったらしいし。
妻「美味しいよね、このワイン」
私「美味しいです。色々言うだけのことはあります。いや、立派。偉い」
妻「はあ!?」
私「口だけの奴らが多い中、これだけのものを作るのならあれだけのことを言っても全然OK。むしろ、謙虚なぐらい」
妻「……(開いた口が塞がらない)」
私「これからは、玉村豊男先生!と尊敬の念を込めて呼ばさせて頂きます」
妻「相変わらず、豹変するね。君子でもないのに……」