お局様 |
妻の取引相手先に強権を振るうお局様がいるらしい。40歳のくせに、つうか40歳だからこそか?、若い男が大好きで、20代・入社数年目の男性社員を飲みに誘うわ、ゴルフに誘うわ、引越は手伝わせるわ、休日もへったくれもあったもんじゃないらしい。
勿論、そのお局様が天海祐希似や黒木瞳似だったら、若い男性社員も喜んで(知らないけど)お誘いに応じるかもしれないが、身長は天海祐希を越え、体重は天海祐希2人分はあるのでは?ぐらいな巨漢のデブなのだ。
唯一の救いは、「若い頃は綺麗だったろうなぁ」と思える顔ぐらいである。しかし、あくまで「若い頃は綺麗だったろうなぁ」である。言ってみれば、アンコールワットが建設当時は黄金に彩られ、潤沢な水に湛えられていた、と聞くようなものである。現在の総ての金メッキが剥げ、あちらこちらに数多の銃弾痕が残るアンコールワットを見てもそのような姿は想像できない。それと同じように現在のお局様を見ても若かりし頃の美貌は想像できない。
しかし、たぶん、この若かりし頃のスタイル抜群の美人だった過去が、彼女を誤解させてしまっているのであろう。過去モテモテだったから、今も“イケてる”と本人としては思っているのではなかろうか?。若いだけのブスよりも私の方が数段上と自信満々なのであろう。
、、、が、残念なことに日本の男性は“年齢原理主義者”が圧倒的多数を占めている。若ければ、若いほどいいとも!なわけである。犯罪すれすれの若さが大好きだ。なんなら(ここだけの話だけど)ばれさえしなければ、犯罪的若さをも求めてしまうのである。つまり、天海祐希と渡辺直美なら、渡辺直美がいいとも!なのだ(渡辺直美は全然犯罪じゃないけれど)。ま、渡辺直美も目を閉じて「マライア・キャリーを抱いているんだ」と思えば、できなくもないかもしれないが。
関係ないが私は“美貌原理主義者”である。年齢に関係なく美しさを求める。美人ならちょっとぐらい皺があったっていい!。なんならアラセブ(=around70)だってOKだ!!!
(、、、ごめん、いくらなんでもそれはウソです)。ま、デブがことのほかダメだから、お局様に関しては無理だけど。
話はお局様に戻る。こないだ、お局様の大のお気に入り28歳の社員が結婚した。その披露パーティーでのお局様のヒトコトである。
「(××君の結婚)残念だわ。……仕方ない、○○君(27歳イケメン)で手を打つわ」。
これは、新たなる強制飲み仲間つうか、強制ゴルフ仲間つうか、強制アート引越センター要員つうような意味ではないのだ。手を打つ=結婚する、なのである。
私「アハハ。冗談でしょ。冗談」
妻「冗談じゃないよ。本気らしいのよ」
私「……」
27歳イケメン君としては、人生が「ファ~」状態に陥るような危機的状況をむかえつつある。