妻を探し求める夢。 |
私は妻を捜していた。今までに来たことのない場所だった。風景も建物も人もまったく記憶にない。勝俣州和がTV収録をしていた。4つの映像が映し出されており、そのカメラに制限時間以内に勝俣自身が映り込めば賞品がもらえるというものであった。カメラは周りの風景をゆっくりと映し出していた。「1つ目のカメラの場所はどこだ?」と映像を見ながら勝俣が騒いでいる。ふと見ると1つ目の映像に建物の前に立つ妻の姿があった。私が「あっ」と思った瞬間、勝俣が「分かった!」と大声で叫び走り出した。私は勝俣を追った。勝俣は走るのが早かった。私は必死で追いかける。
勝俣はケーブルカーに乗ろうとした。しかし、ドアは閉じ出発のベルが鳴り終わった。次は15分後。勝俣は走ってケーブルカーの後部に飛びついた。私はケーブルカーと並行した道を走って追いかける。ケーブルカーに飛びついた勝俣はナスカンで自分とケーブルカーを繋げた。ケーブルカーがスピードを増していく。「このままではついていけない」と私は焦る。落ち着いて上を見ると私が走っている道にはリフトがあった。椅子はなく、サーカスのブランコ乗りのように手で掴んで運ばれるような仕組みだった。私はブランコに飛びついた。ケーブルカーはいつの間にかロープウェイになり海の上を進んだ。「えっ、うそ、まずい」と思っているうちに私もブランコにぶら下がったまま海の上へ。しかもどんどんどんどん上昇していく。空を飛ぶような感覚。とても怖い。勝俣はロープウェイとナスカンで繋がったままはしゃいでいた。行く先が霧に遮られて見えない。下を見ると海まで数百メートルある。腕が疲れてくる。「まだ着かないのか」と苛々する。「もう、ダメ、落ちる」と思った時、霧の向こうに終着駅が見えた。
私が駅に着いた頃にはロープウェイの乗客は降りた後だった。勝俣も既にいない。私はカメラを捜し、そこから妻のいた場所を特定しようと思った。歩いていると先ほど妻が映っていた建物があった。私はその建物に入った。木造の混浴の温泉施設だった。廊下も階段も狭く汚かった。扉を開けるといきなり風呂場であったり、脱衣所であったりした。そこにいる人は私以外全裸だった。湿度が高く、私の服も濡れてくる。そして熱い。建物内は廊下も階段も湯気が満ちていた。だらしなく太った中年から老人しかいなかった。
私は施設内を当てもなく歩きながら妻を捜した。醜い中年の女性たちが私に性器を晒している。オナニーを始める者もいた。女性たちは私を見るとわざと大股を開いて性器を晒した。顔が醜いだけでなく、身体も老醜を晒し乳房もだらしなく垂れ下がり、性器も色素沈着して薄汚く陰毛には白髪が混じっていた。悪魔にとり憑かれたような瞳で私を見、笑いながら性器を晒した。
私は踵を返し、階段を下りた。廊下で中年のゲイがアナルセックスをしていた。扉を開けると風呂場だった。そこでもゲイがアナルセックスをしていた。この階のゲイたちは皆、麻薬中毒患者のような朦朧とした瞳だった。先へ進むとパテーションで小さく区切られた休憩室があった。そこもゲイの溜まり場だった。それぞれのブースで中年の醜い男たちが絡み合っていた。ある者はフェラチオをし、ある者はアナルセックスをし、ある者はそんな2人の行為を間近で覗き込み、私が横を通過しても行為に夢中で目が合うことはなかった。私は早足で通過した。
私は建物から出ようと出口を捜す。外へ繋がる出口は所々にあるが、総て鍵がかかっていて開けられない。後ろから足音が聞こえた。数人のゲイが私を追いかけてきた。私は「犯される」と感じて逃げた。外へ出ようとドアを押したり引いたりするが開かない。私はダクトに隠れた。そしてダクトを進んで外へ出た。しかし男たちは執拗に私を追いかけてきた。走ろうとするが、そこは腐葉土のようなものが敷き詰められており、ふわふわと柔らかく、足を踏み込んでもなかなか進まない。とうとう私は捕まった。「私にはそういう趣味はない」と彼らを説得するが聞き入れられず、服を脱がされていく。最後には全裸にされ男たちに押さえられ、四つん這いにされた。1人の男が私のアナルに男根を挿入しようとする。
その瞬間、場面が変わった。私と妻が入れ換わっていた。私はモニターを見ていた。そこには妻が先ほどの私と同じ状態で、ゲイの男たちに押さえつけられアナルセックスをされようとする映像が映し出されていた。妻の姿を遮るようにモニターに勝俣が現れ「1つめゲット!!」とハジケタ感じで走り去った。妻は男たちに犯されようとしていたが、私は「彼らはゲイだから大丈夫」と(何故か)安心していた。
<ユメカルテ>
この夢は、秘密、隠し事を示します。
誰にも気付かれたくないこと、触れられたくないことがあるようです。過去の苦い思いだったりコンプレックスだったり後ろめたい行いだったりと、隠しておきたい覗かれたくないものです。それらはあなたの心の中で黒い影のようにずっと存在し、消し去りたくても消えずにいつまでも居座り続け、時々姿を現してはあなたを苦しめます。それらが露見されるのを恐れる気持ちもあるでしょう。あなたの心の奥にある潜在意識は、それらからの解放を望んでいます。
人には誰にも知られたくないことが少なからずあるものです。自分だけ?と思わず、それらと向き合いましょう。消せないものには正面から受け入れ、これから変えていけるものには対処して、心の中の黒い影を一つずつ消していきましょう。あなたの気の持ち方、取り組み方で変えていけるはずです。